スペインワインって、市場に出回っているものはほとんど飲み頃。
『クリアンサ』
『レセルバ』
『グラン・レセルバ』
それぞれ法定熟成期間が定められています。(赤ワインに関しては、それぞれ2年、3年、5年。そのうち樽熟成の期間も定められています。)
グランレセルバを選べば、しっかり熟成したワインを楽しめます。
ボルドーは飲み頃の見定めがちょっと難しかったりするけれど、(何ヶ月か、さらには何年か寝かした方がいい場合あり。高級なものほど飲み頃まで時間がかかったりします。)スペインワインは、飲み頃ワインが酒屋さんに並んでいるのがいいですね。
実は私去年まで、スペインのグランレセルバは好みじゃなかったんです。
なんというか小梅みたいな風味というか、漬物の雰囲気がする。(これって私だけ?)田舎っぽいというか、年寄りくさいなぁ。なんて生意気なこと思ってたんです。
しかしこの春、スペインを旅行したとき、熟成したイベリコハムと、リオハ(スペインの古い銘醸地)のグランレセルバを体験しました!
スペインは生ハムやサラミが有名です。軽く熟成させたものから、しっかり熟成させたもの、スパイスをきかせたものなど、種類も豊富。
そうです!熟成したハムと熟成した赤ワイン!この組み合わせが最高だったのです。
大きな樽で熟成させるスペインの赤ワイン、そしてそのワインを愛でる。これも文化。
実は日本でも、果実味主体の若いワインより、こういったワイン(スペインの熟成ワイン)を好む方もいます。
個人の好みばかりに縛られていてはいけませんね。特に私はプロであるし、なんといっても新しい楽しみを味わえなくなってしまいますものね。